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2016年4月12日火曜日

KREVAの最高はひとつじゃない2016がめちゃくちゃ良いという話

Twitterでフォローしている方々何名かが東京公演を観に行っていてもれなく絶賛だったというのと、そんなにしょっちゅうやっているものでもないので「行けるなら絶対行っとけ」の精神に則って行ってきました。
ラップを使った音楽劇というものは勿論、所謂演劇やミュージカルといったものも観たことが無く、正直どんな感じなのか全く予想がついていませんでしたが、本当に素晴らしい音楽体験でした。

というわけで、〇〇がめちゃくちゃ良いという話をシリーズ5回目にして初の音源以外の作品はKRVA氏による音楽劇「最高はひとつじゃない 2016」です。
一応再演等もあるかもしれないのでネタバレには配慮して具体的な内容は書かないようにしていきます。



演劇の舞台は初めての鑑賞でしたが、始まってすぐ、KREVA氏、内氏の登場シーンで一気に引き込まれました。お二人が颯爽と登場し舞台に上がる様子を見て、緊張感と気合いが伝わってきてそれだけで胸に来るものがありました。「これは凄いものが始まるぞ」と。

始まってまず驚いたのが女性陣の素晴らしさでした。
小西真奈美さんの歌から始まるんですが、それがまあ良くて良くて。驚きました。
個人的に1番良かったと思ったのは増田有華さんでして、演技も歌もダンスも非常に安定して素晴らしく、存在感がありました。正直、これまであまり存じ上げていなかったので、今後は注目していこうと思います。
大阪公演のみ出演のLittle Glee Monsterの皆さんも素晴らしく、ラップの譜割りでめちゃくちゃ綺麗にハモって歌ったり、声も通っていて普通のラップもうまいし、ラップをするときのの身振り手振りも様になっていてよかったです。

そして音楽の面以外で最高だと思ったのが、劇のストーリーというよりあの空間全体を支配していたブラザートムさんでした。メタな人という設定にして観客を弄ったり煽ったり、アドリブを随所に入れて他の演者さんが苦笑いをしたり笑いをこらえられなくなったり、手を替え品を替えあらゆる方法で全てを巻き込んで、劇中の世界と現実のステージ/観客という世界をスムースに行き来しているのが新鮮で楽しかったです。
職業柄というか、やはりどうしても熊井吾郎氏の働きっぷりも気になりました。私の席からはブースが遠かったのであまり見えず、どこまでご自身でやっているのかがわからなかったのですが、劇中の曲部分の音出し、MPCは勿論、BGMのフェードイン、フェードアウト等すべてやっているとしたらとてつもない作業量だったと思います。 元々のKREVA氏のライブでもかなり凝った細かいことをしてますが、改めて凄いと思いました。



普段ライブを観る時は酒を飲んで踊ってるということもあり、イベントが終わった後は酔いと疲労感とで満足しきってしまう感じになるんですが、今回はアルコールも入れずにずっと座っているだけだったということもあり、鑑賞後は凄いものを観たという興奮とじっとしていられないという気持ちが高まって、余韻に浸りながら無駄に2駅分歩いて帰りました。

私、普段はパリピをやらせていただいているということもあり、音楽については基本的には「イェーイ!音楽最高!」という感じの楽しみ方をしていますが、久しぶりにというか、歌詞とかではなく純粋に音楽表現でここまで心を打たれたのは初めてというくらい音楽のエネルギーの凄さを感じました。音楽表現として新しく衝撃的で、かつ演者の方々のパフォーマンスが本当に素晴らしく、あっという間の3時間でした。

普通の音楽ライブとかでも結構そう思っているんですが、これはそれ以上に、DVD等の映像作品では感じ取れない生のパフォーマンスの良さみたいなものがあり、生で体感してこそその魅力がわかるものだと思いました。再演なのか新作なのかは分かりませんが、次があれば、仮に関西での公演が無かったとしても確実に観に行きます。

何度も言いますが、本当に素晴らしい音楽体験ができて最高でした。ありがとうございました。




 【作品情報】
最高はひとつじゃない2016 SAKURA

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