SoundCloud

2013年12月22日日曜日

ザ・ベスト・オブ・2013

【ベストアルバム賞】
1. Meylee Todd / Escapology
ポップでグルーヴィーでメロウでディスコで、好きな要素全部乗せ!みたいなアルバムでした。勿論全編通して素晴らしいのですが、「Hieroglyphics」が特に最高でして、このアルバムバージョンも良いんですが、7インチバージョンの方が更に最高なのでもう最高です。「Baby's Got It」のMVも、何とも言えないイルさを放っていて印象的でした。
このアルバムを機にDo Right! Musicというレーベルにも注目するようになりました。同レーベルからだと先月出たThe Spandettesのアルバムも良かったです。





2. 土岐麻子 / HEARTBREAKIN'
これぞアーバン・メロウ・Jポップの最高峰といった素晴らしい内容でした。土岐さんの歌声大好きです。今年の夏の再生回数第一位でしたが、秋、冬になっても何かと聴き続けています。素晴らしいポップスは本当に洗練されててかっこいいなと改めて気付かされた一枚でした。土岐さんのライブもチャンスがあれば行ってみたいです。
あと、「トーキョー・ドライブ」がとにかくかっこいいのでExtended Verで12インチ化希望です。





3. (((さらうんど))) / NEW AGE
こちらも土岐さんのアルバムと並んで夏のヘビロテアルバムでした。昨年のアルバムもとても好きで、先行12インチの「空中分解するアイラビュー」がドストライクで、かなり期待値が上がってましたが、軽く超えてきました。「君はNew Age」が最高過ぎて、こういうエモさのあるポップネスを目指したいと思いました。





4. 一十三十一 / Surfbank Social Club
アーバンと言えばこの人。昨年のCITY DRIVEに引き続き、最高のサマーアルバムでした。LAVRAW&BTBのお二人の抜擢も大当たりでした。それと何と言ってもあの長編MV。このアルバムの素晴らしさを存分に引き出しており、惚れ惚れする出来でした。なんと来年1月に続編?「Snowbank Social Club」が発売されるということで、プロデューサー陣の名前を観る限り俄然楽しみです。一十三十一さんはライブも最高なのでライブに行くことを強くオススメします。





5. Muzart / Muzart
検索しても日本語の記事があまり見つからず、モーツァルトという分かりやす過ぎる名前と南アフリカ出身のユニットらしいということ以外は正直殆ど知らない彼らですが、アフロ、ハウス、ソウルなど色々な要素がごちゃ混ぜでボーカルでオートチューンを使ったりと何でもありながらとにかくかっこ良く、踊り出したくなるほど素晴らしいアルバムがこちら。四の五の言わずに聴いて踊りましょう。





6. Robin Thicke / Blurred Lines
ちょっとミーハーっぽいですが、やはり良いです。爽やか。あまり男性シンガーのアルバムにハマることはないんですが、久しぶりにヒットしました。
表題曲「Blurred Lines」も勿論良いですが、ディスコ感の強い「Get In My Way」、Kendrick Lamar客演で今っぽさのある「Give It 2 U 」などバラエティ豊かながらツルっと1枚聴けるのが良かったです。
ここまで半分が収録曲10曲ということで、何かと多忙な昨今でも気軽に1枚通して聴けるアルバムを良く聴く傾向が出ていますね。





7. The Internet / Feel So Good
2013年版「オマエもこの気持ちよさにやられちまいな」チューン満載の至高のアルバムでした。 生感のあるドラムの質感と浮遊感のあるシンセがマイブームなのでこういうトラックを作れるようになりたいものです。
しかしまあ、OFWGKTAの層の厚さというか音楽性の豊かさは凄いですね。






8. KREVA / SPACE
2013年の日本語ラップでトラック的に一番やられました。とにかく鳴りのカッコ良さが凄いのと、6拍子とか9小節展開とか変化球をしれっと入れてくるのが憎いなと思いました。
結構以前から、ラッパーとしてというよりは、どうしてもトラックメイカーとしてのKREVA氏という観点で聴いてしまうところがあるのですが、SPACE以降のトラックが本当に好きで、参考にしつつもこんなかっこいい音出ねーよと落ち込んだりしています。






9. Snow White Blackbird / Snow White Blackbird
ソウルミュージックの大好きな部分が凝縮されたような最高のコーラスバンドです。ネットで見つけたインタビュー記事によると、70年代ソウル全盛の時代に育ち、その時代の音楽に影響を受けてそれぞれのメンバーがそれぞれキャリアを積んだのちに出会い結成したということで、1stアルバムにして完成されている感があります。今最もLIVEを観てみたいグループのひとつでもあります。






10. lyrical school / date course
lyrical schoolについては、正直このアルバムを聴くまで名前は知っていたもののほぼ全く興味が無く、このアルバムも江口寿史氏のイラストにやられて完全にジャケ買いでした。
で、聴いてみると驚いたのですが、1枚のアルバムとしてはほぼ完璧と言っていいくらいの構成の素晴らしさでした。特に「-turn-」にてレコードを裏返して(これはこれで憎い演出です)以降の、否が応でも高まらざるを得ない展開にグッとエモくなったところで「Myかわいい日常たち」で終わるこの感じ、最高です。






【新人賞】
・Especia
今年1番衝撃を受けたのがEspeciaというグループでした。存在を知った翌日にライブを観るといった経験も印象的でしたが、本当に楽曲の良さにまず驚きました。
その後、何度かライブにも足を運びまして、初めて観た時は正直、曲に負けてるなと思ってましたが、観る度に成長しているステージングに虜になりそうです。所謂アイドルライブ的なノリ(コールとかケチャ?)とかは正直慣れない部分がありますが、彼女らのパフォーマンスは多幸感に溢れています。
年明けに発売されるシングルもライブで何度か聴いていますが、収録曲全てが本当にかっこいいので今後も注目し続けます。





【総括】
今年1年は音楽的にとても充実していました。とにかく気になったものはとりあえず聴いてみるというスタンスで幅広く聴いていた分、ヒップホップよりも他のジャンルに刺激を受けることが多かったなと思います。トップ10にはKREVA氏しか入ってませんが、11位から30位くらいはヒップホップがかなりの割合を占めていると思います。
あまりジャンルを意識しないスタンスは自分自身の制作にも反映されていて、ヒップホップのトラックを作るという意識が殆どなくなり、とにかく良い曲を作ろうという意識が強くなったと思います。
それと、形にするという意味ではKenny Doesと組んでフリーながら1枚出せたことが良かったと思います。Kenny Doesはバチバチにカマせるスキルもあるし、エモさ全開のリリックも書けるしで本当に器用なラッパーだと思います。本当に良いラップを乗せてもらえてありがたいです。
トラック的には作っていた時期では最良のものを作れたと思いますが、今はもっと成長していると思うので、来年以降その辺が出せればなと思います。


以上、ザ・ベスト・オブ・2013でした。おつき合い頂きありがとうございました。