SoundCloud

2016年12月29日木曜日

2016年ベストなんちゃら

自分がブログをやっていることすら忘れかけていましたが、年末ということでこれだけは一応やって年を越そうと思います。記録として。

今回はシングル、EP、アルバム、ミックステープなど形態は問わずに20枚選びました。順位はその時の気分次第なので、今の気分だとこうなりました。
今年も本当に良い音楽にたくさん出会えて楽しかったです。ありがとうございました。





1. Kan Sano / k is s

ヒップホップなドラムの上にメロウでソウルフルな演奏が乗っている時点で私の大好物なわけですが、その系譜の2016年ベストは文句無しでこれです。Maylee Toddの客演にもアガりましたが、白眉は七尾旅人氏客演の「C'est la vie」。無限リピート必至です。


2. Mndsgn. / Body Wash

ジャケットやMVなどビジュアル面の変態さにはツッコミどころしかありませんが、中身はツッコミようが無いくらいに素晴らしいです。アゲアゲではなくチルく踊れるブギーファンクな感じがドストライクでした。今年もStones Throwからのリリースは本当に素晴らしい作品が多かったですね。


3. 韻シスト / CLASIXX

 日本のヒップホップにおいてグッドミュージックを作り続けることに関しては他の追随を許さない韻シストですが、今作も期待を越えた題名の通りクラシックな1枚です。2MCの安定感もさることながら、歌モノの曲も本当に素晴らしくて言うことないです。今年はライブも結構観れて大満足です。


4. Nulbarich / Guess Who?

デビューEPでいきなり私の心を掴んだ素性の知れない新生バンドですが、早くもアルバムをリリースしていただきました。ありがとうございます。こんな曲もやるんだという新発見もあり、ますます好きになりました。ライブも観に行くことが出来て良かったです。


5. Chance The Rapper / Coloring Book

ヒップホップ、Juke、ゴスペル、ハウスと様々な要素を織り交ぜながらオリジナリティー溢れるグッドミュージックを確立できていてとても素晴らしい作品です。音楽そのものだけでなく、音楽活動に対するスタンスも音楽業界に影響を与えており、彼も2016年を語る上で欠かせない存在ですね。


6. NxWorries / Yes Lawd!

2016年最強タッグのフルレングスのアルバムとあって期待値も相当なものでしたが、それを余裕で超えてくる当たり、脱帽です。曲間がシームレスな構成も、19曲ながら48分というタイトさもとても好み。Knxwledgeのトラックと歌多めの.Paakのボーカルが本当に良く合いますね。


7. Anderson .Paak / Malibu

 2016年の顔といえばこの人でしょう。客演やライブもも含めて自身の音楽的な素養を余すことなく発揮しまくった1年だったと思います。才能しかない。この人のビートの乗り方、というか拍の取り方どうなってんだって感じですね。唯一苦言を呈すならば、来日した時に平日の東京でしかライブをやらなかったこと!


8. Jay Prince / Smile Good

とにかくトラックが圧倒的に好みで、歌心のあるラップも好みで、8曲というできやすいサイズ感ということもあり、一時期ひたすらリピートしてました。トラックに関してはサンプリングと弾きとブレイクビーツとドラムマシンのバランス感覚が理想的でお手本にしたいです。


9. Brasstracks / Good Love

ブラス系の生音をFuture BassやHouseに取り入れた"Future Brass"ユニットのデビューEP。全曲むちゃくちゃかっこいいんですが、introからの2曲目「Say U Won't」の流れが本当に素晴らしくてブチ上がります。生音系のこういったサウンドをユニットを組んでやるというのがかなりナイスです。


10. CRCK/LCKS / CRCK/LCKS

めちゃくちゃスキルフルなこととキャッチーであることの両立というのが、ある種最強のひとつの形だと思っているんですが、まさにそれを体現するのがこの CRCK/LCKS(クラックラックス)だと思います。初めて聴いた時の衝撃でいえば今年ナンバーワンでした。気になった方は是非。


11. Bruno Mars / 24K Magic

ここ数年の80sブームの流れ以降のBruno Marsの景気の良さ、調子の良さの集大成では無いでしょうか。とにかく徹底したオマージュと突き抜けっぷりが爽快で、ライブでのあのパフォーマンスも込みで最高としか言いようが無いです。Everybody say "さすが洋楽!"


12. YOSA / Orion

 このバランス感覚でやられるともうお手上げというアーバンヒップホップ。サウンドもボリューム感も最高に聴きやすくリピートしまくってました。アルバム全体でフィーチャーされてる生のギターがかなり効いていてアーバン度をグッと上げています。


13. CICADA / formula

前作までもそうでしたが、更に多様なダンスミュージックを消化しつつ、ポップスとしての強度も増していて音作りにおいて本当に信頼の置けるバンドです。今作は歌詞も結構攻めていて、韻も固くて良かったです。アティチュードが完全にヒップホップ。ライブでは城戸さんのボーカルが良くなったと思った1年でした。


14. 片想い / QUIERO V.I.P.

 パーティー感と生活感の同居している、地続きな感じが素晴らしいなと思いました。それぞれの生活がありながらも楽しく音楽をやっている感じがそのまま伝わってきます。ライブも運良く観ることが出来ましたが、ライブがこれまた多幸感に溢れていて最高に素敵なバンドだと思いました。


15. UKO / Saturday boogie holiday

日本語ブギーファンク女性ボーカル部門の今年のナンバーワンはこちら。アルバム全体のまとまりはクニモンド滝口氏のトータルディレクションの賜物だと思いますが、このアルバムの完成度の高さはソングライターとしてもボーカリストとしても実力があってこそのものだと思います。


16. starRo / Monday

日本が誇る世界のビートメイカー、starRo氏によるフューチャー系の歌モノの最高峰。前作よりもバラエティに富みながらもチルな内容になっています。それにしてもまさかのChara氏の客演には驚きました。曲自体もバッチリ最高な仕上がりでした。


17. Magic, Drums, & Love / Love De Lux

 ソウルやファンクからJ-POPまで、笑っちゃう程どストレートなオマージュや引用がちりばめられて最高です。ボーカルのキャッチーさも強くて良いです。このランキングのために久しぶりに聴き直してみると、めちゃくちゃ高まるし多幸感もあるし、年末にも合うなと思いました。


18. underslowjams / PHONETIC CODE

生楽器とヒップホップドラムとシンセと歌とラップのハイブリッドなかつてないバランスのグッドミュージックだと思います。「electric foundation(大ネタ使いのnight pack mixも最高ですが通常バージョン?のほう)」は「アガるリードシンセのライン部門」の最優秀賞です。


19. KAYTRANADA / 99.9%

 ドラムの質感とシンセベースの音色がとにかく理想的なので結構影響を受けたりしました。全体的に地味で派手さはありませんが、インストとラッパー、シンガー客演の曲のバランスも良く、この温度感はすごく好きです。AlunaGeorgeとGoldLink(二人とも好き!)客演の「Together」が特に好きです。


20. Via Tov / ROOTS

ギターボーカル、ベース、ドラムの3人組バンドの初の全国流通盤となるEP。本作収録の楽曲しか聴いたことがないので他はわかりませんが、全編英詞でそれがOvallにも通じる暖かく美しいサウンドに合っています。文句無しのグッドミュージックです。


当落線上ギリギリの次点グループ十数枚もついでに紹介しておきます。どれも本当に良かったです。(順不同)

Mac Miller / The Divine Feminine
Yumi Zouma / Yoncalla
hokuto/ AMATEUR RHYTHM
DJ HAMAYA / Pallete
宇多田ヒカル / Fatome
in the blue shirt / Sensation of Blueness
The Avalanches / Wildflower
T.A.M.M.I / Sleeping Nukes Of Mine 
STUTS / Pushin'
Negicco / ティー・フォー・スリー
DADAKAKA / Lynx
Special Favorite Music / World's Music
Los Stellarians / Los Stellarians
yahyel / Flesh and Blood




<おまけ:個人的な振り返り>
Creepy Nutsに始まり、DJ HAMAYA、梅田サイファー、hokutoと、身内周辺のリリースが多い年でした。一方で自分自身としは特に何も残すことができませんでした。前半は特に迷走しまくっていて一時期どうなることかと思いましたが、最近ようやく何かが定まってきたような気がするので来年は頑張ります。
音楽活動のアウトプット的には反省しかありませんが、それ以外については色々なことを考え、行動ができたので概ね良かったです。今後の人生において2016年でしっかり土台を固められたことが良かったと思えるようにやっていきたいと思います。
今年一年、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。